Mt.Fuji
頂点(テッペン)を目指せ!

willie'sシグネチャーライン第3弾は、ジャンルやスタイルの壁を取り払った音楽を追究するトロンボニストフジイヒロキさんモデル"Mt.Fuji(マウントフジ)"です。

フジイさんと僕の出逢いは2009年1月。中路英明さんプロデューズによる『向井滋春さん還暦祝いコンサート』においてでした。打ち上げ会場でその日参加された合計14名のプロ奏者の皆さま全員が口をそろえて「いいマウスピースがないんだよー」とお嘆きになっていたのを、今でもはっきりと覚えています。僕のような一般プレイヤーならいざしらず、かような一流プロ奏者の手許には最高の楽器と最高のマウスピースがあるものと思い込んでいましたから、最初は耳を疑いました。
そしてフジイさんももちろんそのお一人。当時はアメリカM社(読み方が難しく軽いほうね)をお使いだったと記憶しています。その軽さゆえ音にウェイトが乗せ辛いともおっしゃっていました。

そしてときは流れ、8月の江古田トロンボーン祭のゲストとして再会します。このときはアメリカの新鋭S社のマウスピースに変わっていました。M社で問題だった音の軽さはウェイトがある分改善されたものの、逆に一抹のキツさが出てきてしまったとのことでした。これは日本でも絶大な人気を誇るアメリカG社のマウスピースなどにもよく聞かれる現象。音色はいいのだが取り回しがキツい…本当によく耳にします、はい。そこでS社の同型番を測定しリムのみ精密にコピー、その上でショルダ、スロート、バックボア形状の見直しと、ボディバランスの取り直しを図りました。
リムはemperadorに比べややフラットなリムです。リムピークがやや立っていて、そこからなだらかに下る裾野はまさに富士山を思い起こさせます。

まったくの新設計によるこのミディアムウェイトボディは"AMOR/アモール"と名付けました。スペイン語で「愛」を意味します。本来は向井滋春さんモデル用のボディだったのですが、向井さんにはやや軽すぎ。そこでちょうどタイミング良く開発していたフジイさんモデルに使ってみたところ、これが実によくマッチしました。
やわらかな曲線は「やさしい愛」を、ぴんと一本張りつめた直線は「力強い愛」を表しています。
人間やさしいだけでも強気なだけでもダメですよ。その両方を兼ね備えたすてきな愛をいつも胸に秘めてくださいね。

これらのチューニングを施した結果、豊かな音色を保ったまま問題だったキツさを取り除くことに成功。フジイさんにもとても気に入っていただけました。
ところがさすがテッペンを目指す男!さらに2本の追加オーダーです(笑)MONSTERボディのMt.Fuji、さらに太管&細管の2種類欲しい!とキターーー!もちろんやりますとも創りますとも。それが
willie'sですから!せっかくなんで細管バージョンはMONSTER史上最も凶悪な面構え(一部でコワモテヒロキと言われてるフジイさんですからね)にしてやろーと思いまして、リム側最終の山をリム外径より高くしちゃってます。かなり印象変わります。当然といえば当然ですが、太管用のMONSTERは全長を長くしてあります。7Cサイズの太管マウスピースは希少ですから、持ち替えることの多いプレイヤーさんには朗報ですね。
こうやって誕生した3種類のマウスピースは、フジイさんの会社のネーミングからMt.Fujiと名付けられました。山梨で製作としている
willie'sにとっても、これはうれしいネーミングでした。

去る2009年12月8日。フジイヒロキさんの20代最後の夜とプロ生活10周年を記念したコンサートが、新大久保DAC Space Doで盛大に盛り上がりました。
もちろんこの日もAMORボディのMt.Fujiをメインに、バラードではMONSTERボディのMt.Fujiと2種類を使い分けられていました。とりわけMONSTERで吹かれたバラードの音はすばらしく、とても胸に響きました。
僕はマウスピースを作るだけでは気がすみません。僕のマウスピースから出る音、そしてその音を紡いで奏でられる音楽そのものを創っていきたいんです。まさにこの日のコンサートでは「ああ、僕はこの音楽、この空気、この風を生み出しているんだよ!」と同席した友人と二人で深く感動しました。

フジイさんのオリジナル曲はどれも海を思い出させてくれます。潮の香り、波のざわめきが聴こえます。皆さんもMt.Fujiから奏でられる大海原の息吹を聴いてみてください。


※写真協力:ジョイブラス

モデル
太管
細管
カップ直径 (mm)
ドリル直径 (mm)
バックボア形状
税込価格/金メッキ仕上げ
税込価格/銀メッキ仕上げ
Mt.Fuji AMOR
 
φ25.35
φ6.0
ストレート
¥30,450
¥24,150
Mt.Fuji MONSTER

Copyright © 2010-2012 willie's Custom Brass. All rights reserved.